父が末期のスキル性胃癌になりました。最近は抗がん剤も辞めになり、ご飯が食べるようになって元気になっています。今では、歩い...|質問・相談が会員登録不要のQ&AサイトSooda!(ソーダ)

最近、末期癌の患者さんにも積極的に告知する方向になっています。
日本の医療現場では、本人には知らせず、隠し通す、ということが
ごく当たり前のようについ最近まで行われていました。
しかし、末期癌という病気は、確実に悪くなります。
周りがいくら励ましても、いずれ最期の日がやってきます。
もし、癌の転移によって痛みが出てくれば、
通常の痛み止めも効かなくなり、やがて麻薬を使う必要も出てきます。
そして患者さんは自分が「悪い病気」だと気づきます。
でも周囲の人間は誰もそれを肯定しない、むしろそんなことはない、と
励まし続けるのです。
患者さんは疑心暗鬼に陥ります。
周りの人間を誰も信用できず、孤独を感じるようになります。
最期の最期で、そんな寂しい思いをさせてもいいのか、
また様々な薬を使う段階で、なぜその薬が必要なのか、どうして痛みが出るのかを
きちんと説明することが患者さんを安心させることになります。

以上のような理由で、末期癌でも告知する方がよいという方向へ向かっています。
もちろん、すべてのヒトに当てはまるわけではないと思いますが。
わたしの祖父は大腸癌で、腸閉塞を起こす寸前で見つかりました。
脳梗塞を何度か起こしていて、少し認知症気味でしたので、
本人には何も言わずに、手術をしてもらいました。
しかしその後、半年近く、良くなったり悪くなったりを繰り返しました。
そのときに、祖父は「何で良くならんのか」と何度もわたしに尋ねました。
そのたびにごまかしていましたが。
それから２年して、肺や脳に転移が見つかりました。
少しずつ認知症も進行しており、ほとんど口をきかなくなりました。
ですから、祖父には何も言わないままでしたが、
おそらく気づいていたのだろうと思います。
最期は、そけい部のリンパ節が大きく腫れ、
そけいヘルニアかもしれないと言われてまた手術。
その結果、リンパ節への転移が分かりましたが、
手術後、目覚めることもなく、ずっと眠ったまま、１ヶ月ほどでなくなりました。

末期癌の方にどう接するのが、正しいのかは分かりません。
ただ、本人がしっかりと認識できるのであれば、
本当のことを話して、本人が受けるショックも家族みんなで受け止めて、
一緒に闘病していくのがいいのではないかと思っています。
祖父の癌の転移が見つかってからは、
それまで施設に入っていたのですが、そこを退所させて、
わたしは祖父の介護をしました。
祖父が息を引き取ったときも、ずっと傍にいました。
でも、何をしてあげても、したりなかったなぁと、今でも後悔しています。

回答者：匿名希望 (質問から7日後)
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