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小学生の息子が、今、鉄棒の蹴あがりという技の練習をしています。
私も練習に付き合うのですが、どうしても成功しません。
腕を伸ばすとか、足を鉄棒に近付けるとか気をつけてはいるのですが、最後のところで、どうしても体が上にあがりません。
いいコツや練習法をご存じではないでしょうか?ご伝授お願い致します。

  • 質問者:みみ
  • 質問日時:2008-06-22 22:26:32
  • 5

逆上がりと違って、け上がりはコツがわかれば、もっと力も不要で簡単だと後からわかります。

先ず足を。できるだけ習慣的に曲げて体に沿わせることができるようにするためには腹筋が必要です。先ずは、最低でも2週間ぐらいは可能な限り腹筋を鍛えましょう。

次に手を伸ばしてぶら下がった時に、おしりが20cmぐらい地面から上がる程度に低い鉄棒にぶら下がってください。(高すぎないことが大事です)
そして、手も足も完全に伸ばして体を精一杯前に斜め一直線にします。

このとき、つま先の先端のところの地面に鉄棒に並行な線を引いてください。

次に、子供さんを後ろに戻して、その線まで達するように、手足を伸ばして、一回で届かせるように体を投げ出す練習を何度もします。

間違いなく手足がちゃんと伸びておれば、足先が線まで何度でも届くようになるはずです。

ここまでできれば、上と同じことをした後、腹筋を使って腕は伸ばしたまま、足を体につけるように曲げさせる練習をさせてください。

このとき、大切なことは腕が完全に最後まで伸びているかどうかです。途中で肘に力を入れて曲げようとしていないことが大事です。あくまで、腹筋だけで足を折って足首が鉄棒に接するぐらいに、できるだけ体が前方に振っている時に足が瞬間的に体と並行になることが大事です。ですから腹筋が必要なんです。

これがちゃんとできるようになったら、自然に力も入れずに蹴上がりができるように成ります。

なお、蹴上がりの原理は、長い糸を付けた振り子が有ってそれが一方へ目一杯振れた瞬間に、糸の長さが半分に急変すると、振り子が戻る時に急に高速で戻ります。この時のエネルギーは、元のまま維持されますから、体をそのまま持ち上げるだけの力を持っています。すなわち、目一杯まで体を前方に投げ出すこと、次に瞬間的に脚を体と並行になるまで曲げて、振り子の糸の長さを瞬時に半分にすること、ここからは体の何処にも力を入れてはいけません。後は自然に体が上がります、とこういう原理なんです。

無駄なところで力を入れると、上がることができません。

じいの、この文章を良く読み直してきっちり頭に入れてから練習させてください。できるようになると、逆上がりより楽だというのが解かると思いますよ。

なお、高鉄棒の場合は、飛び上がる力も前へ振るエネルギーに利用できますので、この基本ができるともっと楽にできると思います。

お母さんも一緒にやってみませんか?

  • 回答者:じい (質問から59分後)
  • 30
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

本当に詳しい説明をありがとうございます。
こんなに、詳しく教えていただき、感動してしまいました。じいさんは、体操のコーチでもされているのでしょうか?
息子は体操教室の選手コースに在籍していますが、なぜかこの技に苦しんでいます。私も、じいさんの説明を見て、初めて技の物理的な理屈を知りました。練習も、高めの鉄棒で、やみくもに蹴ってはもどって、落っこちて・・・を繰り返していました。
ご伝授の通り、早速特訓してみます。本当に助かりました。ありがとうございます!!

並び替え:

じいさんの説明で100%ですが、ホンのチョットだけ補足ね。鉄棒のバヤイは基本的な体力以上の力はホントに使いませんから(競技の鉄棒は力技も無いし)。蹴上がりはタイミングとコツが全てです。

1.脱力して腕を曲げないでぶら下がり、身体を振り出す。

2.振り出してから『頂上から下がり始めた瞬間』に背中を伸ばしたまま腰を折る(ただし背中は反らさず、無理に力まず)。

3.ほぼ同時に身体が寝ているうちに脱力したまま戻る時の反動と肩の力を使って腕を伸ばしたまま腕を身体に引き付ける。

4.自然に身体が起きてくるので、それに合わせて腰を伸ばす(蹴る力は極力少なめに出来るだけ自然に伸ばすように…後で調整の為に蹴る余力を残します)。

腕を身体に引き付けるのは身体が立っていると力(或いは反動)を要しますが、身体が寝ているとそれ程力を要しません。慣れて来るとぶら下がったまま、身体をホンの僅か前後に動かしただけで反動を利用して涼しい顔をしてスイッと鉄棒の上に上がる事が出来るようになります(コレが振り上がり)。

鉄棒を使わない練習としては、真っ直ぐ立ち上がり、両手を上に伸ばします。その状態で腰~背中を反らせてお腹を突き出します(ワン)。その反動で腕を振り下ろし、腰を後へ突き出して曲げます(ツー)。この時、鉄棒に巻き付く様なイメージを頭に描きます。

ワン・ツー・ホイ(休)のタイミングで何度もリズミカルに繰り返してみてください。

# 私も体操部でしたが、蹴上がりや振り上がりの言葉のみでの指導説明は本当に難しいです…^^;…実際に現場で教えるのは簡単なんですけどね。

この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

またまた素晴らしい御説明、ありがとうございます。
鉄棒を使わない練習方法もあるんですね。
体操部でいらしたそうですが、もう、水辺さんに息子をお任せして、床からあん馬からコーチをお願いしたいほどです。じいさんの方法と合わせて、特訓に励みたいと思います。
本当にありがとうございました。

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