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文献等に載っているグラフを見るに、蛍光X線のスペクトルの幅がRIからのγ線の幅に比べて広く示されていると感じます。
これは、電子が殻の軌道間を遷移する際に電子軌道が分布を持っていてその分布位置により遷移する際に発生するX線のエネルギーに幅があると考えて良いのでしょうか。
ご存知の方がいらしたら、お教えください。

  • 質問者:009
  • 質問日時:2009-08-30 21:56:32
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「電子軌道の分布」という表現がちょっとよく分かりません。ご質問の意味を取り違えているかも知れませんが、「殻の中にある人工衛星のような軌道をイメージされてそれがいろいろにぶれる」ということであれば量子フロンティア軌道論の発想とはことなると思います。フロンティア軌道論では雲のような明確な境目のない電子軌道の分布をイメージされるとよいと思います。電子という「粒子」であり「波」である量子は1個といっても「1個の雲」として存在し分布の濃淡差があるので、たまには薄いところから薄いところへ、遷移するためのエネルギーを放出し、時には濃いところから薄いところへ、薄いところから濃いところへ、多くは濃いところから濃いところへと遷移するエネルギーを放出しますので、1原子分から放出される蛍光X線には波長のバラツキがあり、それは数が集まれば正規分布を持ったスペクトルになるということでいいとは思います。

γ崩壊の放出エネルギーも同様に確率論でしかいえない部分もあるとは思うので、スペクトル幅がゼロということはないのでしょうけれども、原子核内のほうが粒子密度がつまってますから、確率のブレが少ないということなのでしょうかねぇ?
(物理屋じゃないので、数式で言われても分かりませんが。)
グラフのスペクトルの横軸、対数表示じゃないですよね?

  • 回答者:いきもの屋 (質問から2日後)
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大変遅くなってしまいましたが、ご回答をどうもありがとうございました。大変参考になりました。

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