したいことがない、なりたいものがない、というのは、ひょっとして小さい頃から何でも自分でやるようにと躾けられたのかな、と思いました。またこうした壁に突き当たられるのは、概してかなり高い能力をもっておられるのではないかと推察します。
幼い頃から何でも自分でやるようにという躾は、いかにもよいように見えますが、その実、人は社会の中でお互いに助け合って生きているのだということを見落としてしまいがちです。30代になってもニート、といった人たちの中にそうした躾をされた人がけっこういるというようなお話を聞いたことがあります。
社会の中で生きていくということは、社会の中でそれぞれが一定の役割を果たしていくということです。生きていく上で必要なことが何でもできるなんていう人はいません。だからこそ社会は成り立っています。
子供さんは何が得意でしょうか。
自分の個性を活かし才能を伸ばしながら、お互いに助け合えるように、高校で多くの友人と出会ってみるのもよいのではないでしょうか。
いずれにせよお書きになっているコメントを拝見する限り、持っている才能をどう活かしたらいいのかがわからないで悩んでおられるように見受けられます。社会はお互いが助け合うシステムであること、その中で自分にできることをのばしていく機会を大切にしようとお話ししてあげてください。
私自身は高校に進学することに大きな意味があるとは思いませんが、そこでの友人や先生との出会いは、大きなチャンスを秘めていると思います。