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中2の男子です
夏休みの自由研究で生ゴミからメタンガスを得るという実験をしたいんですが実験装置は一応出来上がってます
この装置には生ゴミを入れるペットボトル(2L)があるんですが、
そのなかに生ゴミはどれくらい入れて他に入れたほうがいいものはあるでしょうか

  • 質問者:hagaren
  • 質問日時:2010-08-15 08:46:49
  • 0

メタンガスを作る細菌については調べましたか?

 メタンガス生成菌類は、嫌気性細菌と呼ばれており、池や沼の泥の中や、水田の泥の深いところ、海底の堆積物の中など、空気に触れていないところに棲んでいます。そして、有機物を分解してエネルギーを取り出して生きて増殖するのですが、その分解の最終段階でメタンガスを発生させています。
 ただし、その効率は良いとはいえず、少量の原料から多くのメタンガスを発生させるということはなかなか難しいのです。
 むしろ、それがうまくいっているのは動物の消化管の中で、例えば牛の胃の中です。そこには、メタンガスを発生させる嫌気性細菌がたくさん棲んでいて、食べた草を、水が十分にあってしかも空気が乏しいという胃袋という環境の中で分解し、その結果としてメタンガスが発生しています。ですから、牛のゲップにはメタンガスが含まれていると言われているわけです。

 ということは、実験装置は空気が入りにくく酸素欠乏状態にならないといけないということになりますが、それは大丈夫ですか?
 また、さきほど述べたように、メタンガスを作る細菌は、空気がたくさんある環境にはいませんから、それらの菌が生きている材料、例えば、池の泥の少し深いところなどを取ってこないとダメだということになります。

 もし、空気が十分にあると、ふつうのゴミ分解、つまり、発酵か腐敗が起こって、メタンガスは発生しません。発酵ならば最終的には二酸化炭素になってしまうし、腐敗だと硫化水素やアンモニアが発生して、臭くてまわりじゅうから非難を浴びることになりますよ。

 また、メタンガスを作れる嫌気性細菌は、大きなかたまりのゴミを分解するということはふつう行っていません。好気性細菌たちが分解しきれなかったカスや、小さな生き物の死骸などが水底に降り積もったものをじわじわと分解しているのがふつうです。効率的なのは、先程述べた牛の胃袋の中ですから、そのような環境を用意してから、泥を混ぜるというような方法をとるのが良いと思います。
 つまり、ゴミをあらかじめミキサーにかけてドロドロにしてから、池の泥と混ぜて蓋をしてしまうなどですね。


そのあたりをよく考えて、工夫してみてください。

  • 回答者:おせっかい爺 (質問から2日後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。
お礼コメント

こんなに分かりやすい解答を書いてくださってありがとうございます
教えてくださった事を参考にやってみます

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