花神ですね。
幕末、長州の奇兵隊を率いた大村益次郎(村田蔵六)のお話ですが、高杉や桂、坂本竜馬や西郷隆盛にない魅力の持ち主です。
大村は、元はといえばお医者さんです。長州の漢方医の家に生まれですが、大阪に出て蘭学を学び、蘭方医になります。西洋医学を学んだお医者さんなので、とても合理的な考え方をします。
様々な変転の末、奇兵隊の一隊を率いることになりますが、期待はされていませんでした。しかし、大村の軍は徹底的に新しい銃を使うなどして合理的に幕府軍と戦ったため連戦連勝します。やがて、討幕軍の総司令官となり、倒幕後は陸軍大臣となります。
けっして坂本竜馬や西郷隆盛のような維新の花形役者ではありませんが、その無私無欲な人柄や、豪胆な肝、合理的過ぎるゆえのこっけいさなど、主役を食うほどの名脇役だと思います。