出生率の低下が懸念されているのは飽く迄も戦後の人口推移との比較に過ぎず、出生人数自体は特に少ない訳ではありません (毎年100万人以上の出生)。
別の視点から言うならば、戦後数十年の人口推移が異常的とも言える訳で (団塊、団塊ジュニア)、国土の狭い日本ではせいぜい5千万人程度が妥当ではないでしょうか?
例えば、フランスやイギリスの人口は日本人口の半分程度ですが、現在も “先進国” として確固たる地位を築き続けている様に、仮に日本が1億人を下回る様な人口になっても懸念される程の影響は発生しないでしょう (疫病や戦争などで急激に減少する場合を除く)。
逆を言えば、『人口減少で日本の国力が落ちる』 と考えている方は、日本人個人の能力が他の人種よりも劣っている (ので、国力を維持するには “頭数” で補わなければならない/現在の日本の国力は “頭数” で維持されている)…、という認識をしているのか、と聞いてみたいですね。
また、日本の今後の在り方を懸念されているようですが、今後は戦後の高度経済成長期の様な様相とは著しく異なる歩みによって国力が維持されていくと思います。
その証拠に、昨今の日本 (日本経済) は第一次・第二次産業が停滞・低迷し、金融やIT等の第三次産業が発展しています。
そして、そういう産業によって得た豊富な資金を源にして、他国の資源や労働力を買って生活する (豊富な資金を元にして、発展途上国で第一次・第二次産業を興したり、或いはその国の既存の産業を買収し、そこで生産した物などを日本へ持ち込む)…、という図式が今後の主流になっていくと思います (穀物や野菜等、食料品の多くは既にそうなっていますね)。
詰まり、現在の日本を見る限り、国力の維持に “頭数” を必要としない道程を歩みつつある (既に歩み始めている/?) ので、人口の減少は不安に思いません (人口減少の過渡期に位置している我々は一定の人口に落ち着くまで不安定な道を歩む事になりますが…)。
- 回答者:Dissection (質問から13時間後)
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